【感想スレ】金曜ロードSHOW！ トイ・ストーリー

ライムスター宇多丸のトイストーリー4批評

・「あの3の後の中途半端なおもしろ話とかは見たくないから！」と思うくらい3は見事
・トイストーリーで一貫して描かれてるのは実は生命・感情を持っているおもちゃたちにとっての「いつ持ち主に飽きられて捨てられるかわからないという恐怖」と「おもちゃの幸せって何なのか？」という問い
・「自分が帰属する場所」と「誰かから必要とされること」がなくなったらどうしよう？という普遍的な話
・4を観ていると「3がすごい好きだ。3に感動した」という人がショックを受けるのも当然
・だけど「やっぱり子供は気まぐれだし変化していくものなので結局のところおもちゃにとって永遠の安住の地なんてものはない」というのも真実
・3まではアンディというかなり理想化された持ち主とウッディとの「物語上決して壊れない絆」という安全ネットが最終的には全てを回収してくれていた
・4では劇中で「心から彼のことを思う持ち主に愛される」という場面は1度もない
・それでもウッディは勝手に動き回ることで何とか己の存在意義を自分の中で保とうとしている
・これは現実にも全然置き換えられる話
・フォーキーの存在は「おもちゃとゴミは紙一重、というかそんなのは見る人の価値観によって変わる」という問題提起をしてくれる
・フォーキーはボニーのおもちゃとしての価値以外は何もないがウッディにしてみればそれこそが一番欲しいものである、という設定は面白い
・ボーの独力で生き抜き生き甲斐を自分で見出しているという強さは陶器という外面の脆さが内面の強さを引き立てている
・バズが「心の声」に従うのは言い換えれば「意思」である、「おもちゃ達は本当はどうしたいんだ？」という
・4は「そもそも子供に遊んで“もらう”ことだけが幸せなのか？」を突き詰める
・「自分で自分の幸せを作り出せばいいじゃないか」はボニーがフォーキーにやったことと同じ
・ただしこれは『トイ・ストーリー』という物語の臨界点である
・3の「丸く収まった感」が台無しにされて嫌だっていう人がいるのもわかる
・3は「この煉獄はまだ続く」という終わり方でもあり断ち切る生き方もあるんじゃないかと限界まで突き詰めた一作を作ってからでないとシリーズが終われない
・非常に居心地が悪いからこそ、この4には価値がある

トイストーリーって123の完成度がえげつなさすぎるんだよな

個人的に3は成長したアンディもやがヨボヨボになったバスターが一番クるわ

ときがながれても かわらないもの
それはおれたちのきずな
きみはともだち
いつもおれがいる
きみのそばに

ウッディ「（バズ：心配か？）アンディのこと？いいや、全然。今を楽しむのさ」
ウッディ「それにだ、その時が来ても、俺のそばには相棒のバズがいる。無限の彼方へ、共に行こう」

ウッディ「アンディが俺たちを屋根裏とか大学へ連れていきたいんなら。そこにいるのが仕事だろ。俺は家へ帰る」
ウッディ「足の裏を見ろ。バズ。ジェシーもだ。誰の名前が書いてある？」

アンディ「ウッディの一番凄いところは、友達を見捨てないってとこ。絶対に何があってもそばに居てくれるんだ」

なお4で陶器の尻追っかけて持ち主を捨てる模様

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おしゃれキャット The Aristocats
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カールじいさんの空飛ぶ家　Up
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